"spelunker"(スペランカー)とは英語で「洞窟探検家」を意味します。 また"spelunk"(スペランク)で「洞窟探検する」、"spelunking"(スペランキング)を「洞窟探検すること」と表現したりもします。 ビデオゲーム版「SPELUNKER(スペランカー)」は1983年にTim Martinの手により誕生しました。プレイヤーは洞窟探検家となり隠された財宝を求めて広大な洞窟を探検するアクションゲームです。 当初は米国でATARI 8-bit向けに発売され、後にCommodore 64にも移植されました。 |
しかし日本の皆様にお馴染なのは、やはり何と言ってもファミリーコンピュータ版でしょう。 1985年にアイレムがファミリーコンピュータ版(FC版)を制作・発売したことにより、スペランカーが日本にも紹介されました。FC版スペランカーは当時アイレムの取締役開発部長(現Tozai, Inc.特別顧問)のスコット津村率いるアイレム開発チームにより大胆なアレンジがなされ、Tim Martinの意思に反して非常にシビアな入力判定と厳しいミス判定を持つ高難易度のゲームとして生まれ変わりました。 スペランカーはその翌年の1986年にアイレムによりMSXへの移植、二つのアーケード作品(「スペランカー」、「スペランカー23の鍵」が発売されるなど様々な商品が発売されました。 スペランカーはそのシビアなゲーム性が一部のプレイヤーに評価され、大ヒットとまでは言えないものの人気タイトルとなりましたが、1987年のFC版の続編(「スペランカーII 勇者への挑戦」)を最後に新たなスペランカーは制作されず、長い沈黙期間に入ります。 しかしながらスペランカーはその間も地味ながら根強い人気を保ち続け、ファミリーコンピュータの話題には欠かせないタイトルとなっていきます。いつからか「ゲーム史上最弱主人公」の称号が与えられ、マニアックな人気を持つカルト作品となりました。またアイレムによる「スペランカー先生」や様々な関連グッズなどが発売されるなど、当時スペランカーを知らなかった人たちにもその名が刷り込まれていきました。 2007年、20年の沈黙を破りWii バーチャルコンソールでFC版が配信され、スペランカーが再び(少し)脚光を浴びました。また2009年には実に22年ぶりの新作となる「みんなでスペランカー」がPS3向けダウンロード専売作品として発売されました。 Tozai Gamesから2011年に再発売した「みんなでスペランカー」では新たに超高難度のチャンピオンシップモードが搭載され、新しいステージが追加されています。 |
スペランカー
●東京ゲームショウ2007 レトロゲーム・アワード優秀賞 ●いまこそ新世代機で続編を出してほしいタイトル5位 (2007/11/16週刊ファミ通アンケート) |
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みんなでスペランカー
●PlayStation Awards 2009 PlayStation® Store特別賞 |
ATARI版「SPELUNKER」 ファミコン版「スペランカー」 「みんなでスペランカー」 「スペランカーコレクション」 「まいにちスペランカー」 「みんなでスペランカーZ」 「みんなでワイワイ!スペランカー」 |
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1983 | ●ATARI 400/800版「SPELUNKER」 (米MicroGraphicImage社) |
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1984 | ●ATARI400/800版、Commodore64版「SPELUNKER」 (米Brøderbund社、独Ariolasoft社) |
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1985 | ●ファミリーコンピュータ版「スペランカー」(アイレム) | |
1986 | ●アーケード版「スペランカー」 ●MSX版「スペランカー」 ●アーケード版「スペランカー 23の鍵」(以上全てアイレム) |
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1987 | ●ファミリーコンピュータ版「スペランカーII 勇者への挑戦」(アイレム) | |
2007 | ●Wii バーチャルコンソール向け「スペランカー(ファミリーコンピュータ 版)」(アイレム) | |
2009 | ●PS3版「みんなでスペランカー」(アイレム) ●プロジェクトEGG向け「スペランカー(MSX版)」 (アイレム) |
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2011 | ●PS3版「みんなでスペランカー(Tozai Gamesバージョン)」 (Tozai Games) |
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2012 |
●ニンテンドー3DS バーチャルコンソール向け「スペランカー(ファミリーコンピュータ版)」 ●Wii U バーチャルコンソール向け「スペランカー(ファミリーコンピュータ版)」 ●「みんなでスペランカー」追加コンテンツ、チャンピオンシップモード・エリア2~10 (以上全て Tozai Games) |
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2013 |
●PS3版「スペランカーコレクション」 ●PS Vita版「スペランカーコレクション」 ●auスマートパス版「まいにちスペランカー」 ●iOS版「まいにちスペランカー」 ●Android版「まいにちスペランカー」 (以上全て Tozai Games) |
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2015 |
●PS4版「みんなでスペランカーZ」 (スクウェア・エニックス / Tozai Games) |
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2016 |
●PlayStation™Now「みんなでスペランカー(Tozai Gamesバージョン)」 ●PlayStation™Now「スペランカーコレクション」 ●iOS版「まいにちスペランカー無料版」 (以上全て Tozai Games) |
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2017 |
●Nintendo Switch版「みんなでワイワイ!スペランカー」 (スクウェア・エニックス / Tozai Games) |
1998 | ●アイレムホームページにて『スペランカー先生』連載 | 「スペランカー先生」 「みんなのスペラン子」 |
2006 | ●電撃マ王(アスキーメディアワークス)にて『スペランカー先生』連載 | |
2009 | ●エンターブレインから書籍『スペランカー先生~アイレム発 特撰ふる里4コマ小唄~』発売 ●月刊コミックラッシュ(ジャイブ)にて『スペランカーアンソロジーコミック』連載 |
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2010 | ●ジャイブから書籍『スペランカーアンソロジーコミック』発売 | |
2011 | ●エンターブレインからフラッシュアニメDVD『スペランカー先生』発売 | |
2013 | ●桜ノ杜ぶんこから小説『スペランカー —不死身の勇者と王国の謎—』発売 | |
2016 | ●コミカワより、コミック『みんなのスペラン子』連載開始 | |
2017 | ●コミカワより、コミック『みんなのスペラン子 不思議な古代遺跡編』連載開始 |
● PS3版「みんなでスペランカー(Tozai Gamesバージョン」 |
● Wii バーチャルコンソール向け「スペランカー(ファミリーコンピュータ版)」 |
● プロジェクトEGG向け「スペランカー(MSX版)」 |